新山口駅前広場
場所 : 山口県山口市
時期 : 2011年
用途 :広場、待合情報センター、交番
依頼主 : 山口市
サイズ : 延床面積 4000 ㎡
内部空間 600 ㎡
デッキ部分 3400 ㎡
敷地面積 10,100 ㎡
タイプ : 設計競技
山口県山口市にある新山口駅前広場のデザイン。
山口市では、県及び市の陸の玄関、内外の交通結節点としての都市機能の集積が進むJR新山口駅周辺を“産業交流拠点 小郡都市核”と位置づけ、その有するポテンシャルを最大限に発揮し、将来を見据えた地域の成長エンジンとすることを目的に、“ターミナルパーク整備(新山口駅ターミナルパーク整備+新山口駅北地区重点エリア整備)”を進めています。
2067
新山口駅表口駅前広場に、1907mの「木のデッキで構成される道」を拡げます。
南北地域をつなぐ自由通路(160m)と一体化した全長は2067mとなり、人々の様々な環境や歴史をつなぎ、多彩な性格の場所をつくりながら、たくさんの出会いと交流を生み出します。そして地域から様々な産業や情報を呼び込み、新たな文化的・環境的価値を結びつける場所へと成長してきます。
山口は古くから世界との交流拠点、いうなればゲートでした。この交流を「道」の交錯と置換え、新たな価値観をもつゲートとなることで“山口らしさ”を育みます。
2017年からはじまる交流が大きく発展しながら拡がっていくことを期待しています。
1. デッキの下にも道が生まれるにぎわいの通りと広場
・天候や季節あるいはその日の気分で、いろんな人の思い思いの道筋ができます。
スムーズに歩くこともあれば、少しゆったり散歩しながら、誰かと立ち話したり。
・デッキ構造を支えるフレームはショーケースとなり、「みんなの棚」として活用。
待合情報センター内の常設棚の他、屋外も柱に棚板(可動)を取付て使用できます。
2. 木のデッキ
・なだらかなスロープでおおらかな空と緑のある空間へと誰もが導かれるユニバーサルデ ザイン。
・山口の木材を用いた、天然木の良さとメンテナンス性を両立したオリジナルウッド。
・デッキ構造柱は、木とスチールのハイブリッド構造で、棚板を掛け渡すことができます。
棚板はルーバーや壁、「みんなの棚」となって機能します。
3. 自然エネルギーを積極的に活用したパッシブデザイン
デッキのつくる空間は緑豊かな様々な広場に面し、清々しい風・自然光・ささやかな音が建築の内に入り込み、外部のうつろいとともに内部空間が変化します。